日曜日/水町綜助
 
数字を飛ばしながら穴に落とす
首を傾げている



ビールの栓が開けられ泡が吹き出た
床に弾けた



焼けた夏の路上にビデオカメラを落とした

しばらくテープは回り

路上を写していた

誰かが拾おうと近づいてきたが
車が通りがかり踏みつぶした

のを見てしまった









砂嵐が吹きすさんでいる
濡れてしまったので肌寒く
めとば川に置いてきてしまった黒いジャケットがあればと思う
が、あれは袖が裂かれてしまっていた

ということを思い出した



らくだが鳴いた
温度差が激しい



ぼくはただあるい
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