眩めく昨日/結城 森士
に滲み揺らめいて目の前で彼女の後姿になって消えていく、日々の前に僕の身体は歩き続けていく(震えながら)今がいつで此処は何処なのかも分からずに。
二月。
揺らめく女の影がもう一度振り向いた後には何もかもが白の衝撃で
其処に道など無い(僕の姿は無い)
其処は夜で(僕は何処にもいない)
*
闇の波が
反射する窓辺に打ち付け
僕は
其処に立っていた
逆光を射る盲目の 表情に 影が 押し寄せ、
メリーゴーラウンド、其処に廻る景色の中に僕 は 居た
(街は、揺れている)
夜と
目が合った
僕は、
何かを言いかけて口を開き(何も思うことは無
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