聞かれないことに答えるひと/んなこたーない
だが、どうだろうか。
ところで、この「現代詩文庫」のリストはどういう基準で選ばれたものなのだろうか。
ぼくはその辺の裏事情は知らないが、ただでさえ需要の少ない現代詩である。
ここから漏れた詩人は忘却の一途を辿るばかりではないのだろうか。
こういうことを考えはじめると、不安が募ってゆくばかりである。
はたしてレコードのように現代詩をディグることは可能なのだろうか。
あるいは古本屋街では茶飯であるのかもしれない。ぼくは編集者でも読書家でもないのでよく分からない。
ただ、ディグったところで、それがシーンの動向を左右したり、
オーバーグランドに吸収されたり、といった刺激剤になることはな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)