聞かれないことに答えるひと/んなこたーない
 
く思う。
学校教育から脱落してしまったぼくは当然英語などサッパリ分からない。これもまたぼくが抱え込んだ不運である。

思潮社から「現代詩文庫」というシリーズが出ている。
これのおかげでぼくもずいぶん日本の現代詩に触れることが出来た。
とはいっても、まだほんの十数冊程度を読んだにすぎない。
目録を見るとすでに200冊に到達しそうな勢いである。
現代詩人でプロと呼べるのは田村隆一、谷川俊太郎、吉増剛造の三人しかいないと吉本隆明は公言しているが、
好悪に関しては自分の目で判断を下したい、というのが普通一般の人間の心理である。
ぼくはいまのところ嵯峨信之の一点買いで勝負したい気分なのだが
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