笑いたい、腹が痛くなるまで笑いたい/んなこたーない
 
る。
また、これと似たようなものだが、人間の感覚は習慣によって麻痺することがあり、
ある種の義務感だけで凄惨な行為に及びうる可能性もある。
イジメる側は心底本当に凄く楽しんでいる、というだけでは一面的な見方に思う。
面白くなくても止められないことはたくさんある。
そしてそれを簡単に、個人的な悪習である、と片付けられないときもある。

これもまたぼくの経験上の景色だが、イジめられる側の人間が、
いつも下を向いて黙ったり、泣き出したりするとはかぎらない。
自虐的に受け答えることによって、つまりそのイジメの場に同調することによって、
その全体のなかに溶解してしまっている場合がある。
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