かよわき人々/atsuchan69
 
吹く路地裏
首を吊った
照るテル坊主が
恨めしげにコチラを覗く

 (不運だ なんだとか云うなや、
  死にたいんか? ワレ

南部鉄の鍋のなかでは、
ピンクの霜降り肉が
白滝や豆腐、菊菜にまじって
ぐつぐつ煮えはじめている

ちょうど食べごろになって電話・・・・

「なんでも探偵社のPです、
ご依頼の人物の素性が判りました
――ウィリアム・ワーズワース、
詩人です。

 えっ? 詩人かよ )))

「よし、関係者全員を殺れ!

その一言で、
手下たちはマシンガンを抱え
【ムンクの叫び】を
街中 そこかしこで行なった

ドゥルーズのいう

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