かよわき人々/atsuchan69
感覚の論理・・・・
また、
ベーコンの絵のような
奇怪な顔、顔、顔
そこへ一匹の蜘蛛が、
遥か天上世界より降りてきて
か細い糸を垂らし
手下のひとりの鼻先で止る。
蜘蛛を見つめようとする彼の
近視眼的な深刻さと驚き
――なんとも滑稽な!
死への道のりは、じつに不快だ
殻を割り、小鉢に卵を落とす
レアな肉に絡めた黄身のつめたさ
そして粘りが口の中で丁度良く
ウィリアム・ワーズワース・・・・
「あれ? 彼って、
もうとっくの昔に死んでいた筈
「いやー、それはそれは。
関係者諸君、
たいへんすまなかった
だけど、もう殺っちゃったんだ
街の人たち 全員
きゃはー
「母ちゃん、ごはんお替り!
戻る 編 削 Point(11)