三匹が斬る〆 現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻 其の弐百弐拾壱〜其の弐百弐拾七/熊髭b
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全身だ。ユーリさんの詩は、叫びのときもあれば、ひきちぎられているときもあれば、静けさを帯びているときもある。しかし、すべて全身だ。彼女はおそらく自分自身の器官の一つ一つを信頼している、そして同時に燃やそうとしている。その相反する運動のハザマで言葉が軋みをあげながら生まれる。この詩は、静けさを帯びている。>わたしたちはフィルムだった >わたしたちはわたしたちを二乗する 自己の増幅に耳をふさぎながら、でもそんな自分をぎりぎりで肯定しながら、か細い他者を全身で手繰り寄せる。おそらく、彼女の詩にはほんとうしかない。でも俺は、読んで
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