三匹が斬る〆 現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻 其の弐百弐拾壱〜其の弐百弐拾七/熊髭b
、これが現実なのかもしれない。911のこともラブホテルに住みたいことも、知らない女の子を抱くことも、ユキちゃんが生きていた実感も、choriくんは浮遊していることを必死で繋ぎ止めるかのように書く。(浮遊していることを浮遊していないかのように書くのとは違う)でも俺はどうしてもデジカメのようなこの現実をそのまま提示することに、あまり共感はしない。おそらく、言葉をもっと抱えて沈む。沈黙。そのさまざまな世界にある、喪の通過儀礼の痕跡を、海に浮かぶ船の碇を、俺はこの詩からたどれなかったのだろう。
□其の弐百弐拾参
『ルーツ』 イシダユーリ ★★★★☆
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