最初で最後の握手。。。(改訂版)/Lily of the valley
ていても埒が明かないので、ボクはその横のバーラ先生のところに行って、来年もう一度受験しようと思っていることを告げた。
難しいことは分かっているが、どうしても生物がやりたいのだと言うと、反論も無く、ただ『頑張れ』の一言だった。
その後、まだ雅ちゃんと仲良く話している友達をおいて、ロバ男先生のところへと向かった。
仕事中だったので、挨拶だけしようと思っていたのが、気がつけば一時間ほど話をしてしまっていた。
先生は別に仕事の手を休めるでもなく、仕様も無い世間話に付き合ってくれた。
時計が二時半を回った頃、そろそろ帰らねばと思い、先生に別れを告げて、職員室を後にした。
職員室の前で、帰り支度を
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)