最初で最後の握手。。。(改訂版)/Lily of the valley
 
れど、ボクだけは、先生に怒られるのが嬉しくて仕方がなかった。
先生が逃げた後しばらくして、時計は一時を指した。
もう友達が来る頃だと思いながら、外の道を眺めていたが、友達が来る気配は一向に無い。
結局、友達には20分も待たされた。
慌てた素振りも無くやってきた友達に、深いため息をつきながら、みんなで職員室へと向かった。
まず向かったのが、友達の三年のときの担任のところ。
あだ名は、雅ちゃん。
と言うか、数学の先生であるその先生のことを、研究室ではそう呼ばれていたので、ボクが勝手に呼んでいるだけだ。
雅ちゃんと友達との会話は、まるで恋人同士のようで面白かった。
面白いのだが、見てい
[次のページ]
戻る   Point(3)