小説の習作 原稿用紙二頁 お詫びつき/田中教平
 
 ユウスケは或る品評会に来ていた。
 物々しいというか、ある種インパクトのある絵が一枚あった。
 絵の周りには人が大勢つのっていて、その品に審美眼をこらすのにも、一苦労だった。
 そして、彼は具体的にもう絵が鑑賞できぬ、という自信の無さも負っていた。
 しかし、これまで、自分の審美眼に於いて、人を励ましたこともある彼であったから、どうしてもその絵を鑑賞して、意見を持ちたかった。
 観ると、自在活発であった。
 その筆致はユウスケを圧倒したし、なぜか懐かしい感覚もあった。
 自分の半生をこんな事に費やしたような、懐かしさを想った。反対に、正直に、この絵は懐かしくも、現代的ではないとも思
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