廃人がポツリとつぶやく部屋4[725]
2006 10/24 10:49
佐々宝砂

たとえばだけど、フランス革命の背景には、啓蒙思想と産業革命があったわけなんですよ。啓蒙思想と産業革命、すなわち教育と技術革新。しかるに今の日本はどうか?

私はすでに指摘しましたが、今の日本の子どもの学力は綺麗に親の財力に比例しています(私の知人である中学教師もこの意見に同意してくれました)。昔の美談のような、貧乏ながらも向学心にあふれ・・・なんて子どもは滅多におらず、親が熱心さに欠けて教育環境を整えてやらない場合、子どもは自ら進んで勉強しようとはしないらしいのです。環境さえ整えばそれなりに能力アップが期待できるであろう子どもたちの潜在能力は、芽を出す前に消えてゆきます。三浦展が『下流社会』の中で似たようなことを指摘していました。意欲も財力も学力もない層。そんな層が誕生しつつあるのかどうか私にはわかりません。しかし、新たな「大乱」の話よりははるかにありそうな話だと思うのです。

もうひとつの問題点、技術革新については、新たに説明するまでもないでしょう。たとえば、私たちがここで会話をしているということ自体がよく考えてみればすごいことですね。産業革命に置いてけぼりをくらった層があったかどうか私はよく知りませんが、現在、インターネットに置いてけぼりをくらってる層は確かにいます。資産格差とはいささか違うところで新たな格差が発生しています。情報格差。学力・財力(あるいは+意欲)に欠けていても、情報力がある、そのような層が生まれてきています。私もおそらくこの層に属します(あえて言う必要ないかもだけど私は高卒です)。

何らかの変革を期待するならば、情報力を持つ層に期待するほかない、すなわちわしらがなんとかする他ないじゃないさ、と不遜かもしれないけど私は思います。

でも今朝はへばったのでもう寝るのです。ふー。
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