2006 01/14 23:20
あおば
京王井の頭線の各駅停車で下っていく。停車時間が長い新代田で(普段は20秒くらいで短い)ホームに降りてぼんやりしていた。発車間際に再び跳び乗っての気がつくと、鞄が無い。網棚にも無いからうっかりホームに置き忘れたと、次の駅で降りる。ホームは短くて一両分の長さしかない。上り車線のホームに行くために、一人通れる程度の狭い踏切を渡ってゆく途中に上りの列車(両運転台の湘南型正面二枚窓のステンレス製のジーゼルカーが一両)が来たが間に合わない。乗降客が居ないのか列車は減速もしないで通過してゆく。上りのホームに上がったら、軌間600mmの軽便鉄道になっていて、中央アルプス鉄道と真新しい標識が花に翳され立っている。辺りは広大な山の裾で春の日が明るく照っていて遠くに桃の花も咲いている。振り返る上り線路が旅情を誘うので、デジタル一眼レフカメラで何枚か撮したが、左手が痙攣してカメラがぶれてなかなか巧く撮せないが、なんとか一枚は決める。撮影途中に遠くから地元老婦人の挨拶の声がしたような気がする。今度は下り列車の走行姿を撮そうと線路脇に場所を構えて待つが、いつまで経っても列車がやってこない。