夢を見たら書き込むスレ[446]
2005 04/13 08:32
Six

ずっと前に住んでいた、ビルの五階の部屋に戻ってきた。またここで、暫く暮らすことになる。部屋の中は大雑把に掃除がすんでおり、あとは私的な荷物を入れるだけである。その部屋は、壁が黒っぽいコンクリートで床はグレーのリノリウム、比較的広く天井が高く、壁の2面に三つのフランス窓がついている。家具はこの部屋で以前使っていたものと同じで(家具付きの部屋である)、緑色のびろうど張りのソファーと低いテーブル、鉄製のベッド、小さな木製の引き出し箪笥である。ソファーの座り心地は正直、あまり良いものではないが、びろうどの深い緑色が気に入っているので、このソファーじたいもとても好きなものである。わたしが早速ベッドにもぐりこむと、部屋の管理人は三つの窓を開けて風を通し、「ひと眠りしたら、荷物を取りにきてくださいね」と言って部屋を辞した。ソファーの横に、ベビーベッドとぬいぐるみ人形が置いてあるのに気づく。以前は無かったものだ。子供のいる家族が置いていったに違いない。そうそう、わたしも子供が出来るのであった。夫の子供ではないけれど。といっても、誰が父親でもない。幼馴染のYちゃんがこのあいだ、人工授精をして、そのおこぼれをもらったら、わたしも妊娠したのだ。そして、荷物を取りにいった。ダンボール箱の中に古い植木鉢が幾つか。それらに水をやって窓辺に並べたら、少しは華やかだ。しかしここは治安の悪い街のビルなので、窓に花なんか置いたら、その部屋に女が住んでいることがわかってしまって、あまりよくないのかもしれない。部屋を出た廊下のところに、職場の上司がテーブルを出して待っていて、わたしが「何かすることは?」と訪ねたら、「1階にいるKさんに、システムの障害対応を早急にしてくれ、と伝えてくれ」、と言われたので、1階へ急ぐ。Kさんたちの部屋は今日は茶会で茶道部の人たちが使っていたので、隣の部屋をノックすると、Kさんは「わかってます」と言って笑った。その笑顔の意味がいつもわたしは理解できない。
スレッドへ