2005 01/02 23:29
青色銀河団
あれは僕がまだ小さかったころ、正確には午後4時ごろ西日があたりオレンジに染められた部屋の中で、黒い小さなトランジスタ・ラジオを聴いていた。傍らでは父が仕事をしていた。ラジオから鐘の音がずっと流れている。「どうして鐘の音を放送しているの?」と聞くと、父親は「生涯地下でモールス信号を送っていた人が今日亡くなったんだ。だから世界中で追悼の鐘を流してるんだよ」と教えてくれた。一人の無名の人の死を世界中で悲しんでる。まるで映画の一場面を見ているようで子供心にも感動をおぼえた。