夢を見たら書き込むスレ[162]
07/05 08:18
佐々宝砂

昨日のひるま、夜勤してからの浅い眠りにみた夢。(と、書いて半日たってから、夢みたのが昨日ではなく一昨日だったことを思い出した。「昨日のひるま」という部分は間違いで「一昨日のひるま」が正しい。全くもってワタクシ、だめだめである。相当壊れているらしいのである。)

最近ときどき夢に出てくる、無国籍風というかどこだかアジア風というか、とにかくそんな雰囲気の街の駅で、電車から降りた。商店街には、土産物屋とも雑貨屋ともつかぬ店が並んでいる。歩いていたら声をかけられた。アーリア系の男で、目は灰色、髪はホワイトブロンドに近いブロンドだ。もちろん知らない男なのだが、いきなり意気投合した。お互い違う言語を喋っているのに意思が通じ合うという変な感覚があった。いい店を知っているから一緒に見に行こうというので、ついて行った。白木のドアを開けると、主に木製のものたとえば木彫や木のアクセサリーなどを売っている店だった。骨董と新品(その店オリジナルらしい)が入り交じって売られており、とても雰囲気がよかった。ところが私は突然小用を足したくなり、店の女主人にトイレはどこかとたずねると、女主人は店の奥の暗い一画を指さした。木製の仕切みたいなものが三枚あり、それを全部どけるとドアがあり、ドアを開けると便器が現れたが、便器は魚の骨を模した木彫で一杯になっていた。どこで用を足したらいいのかわからない。まあ便器があるから便器に向かってしようかなあと思い、下着をおろしたら、複数の視線を感じた。ドアの上部に十センチほどの隙間があり、そこから六つの目が覗いていた。トイレシーンを覗かれて喜ぶ趣味はないので、私は悲鳴をあげた。あわてて下着を履き、ドアを開けると、さっきのアーリア系男が三人の男を殴って蹴って、のしてしまっていた。コンナコトスルヤツラハ許サナイ、と日本語ではない言語で彼は叫んだ。アリガトウ、と私は日本語ではない言語で答え、続けて、アナタノ名前ハナニ?と問うた。ワタシニ名前ハナイ、ワタシノ母ハワタシヲ名付ケヨウトシナカッタ、と彼は答えた。彼を名付けてはいけないのだ、と私にはわかった。私と彼は抱き合った、すると彼の胸から心臓がずるりとでてきた。私の胸からも、心臓が飛び出してきた。彼が囁いた。ワタシノ心臓とアナタノ心臓ハ、ホラ、ツナガッテイル。そのとおり、心臓と心臓がつながって、血液が交換されているのがわかった。生ぬるい血が私たちの体をめぐった。そのとき、急に、夢であると気付いた。彼は誰だろうと思った。彼は、私の夢によく登場していたアニムスではない。私が「遠いひと」と名付けていた人ではない。彼はアニムスではない。ではなんだろう、でも、彼を名付けてはいけないんだ、と思った。もうすぐ目が醒めるんだとわかった。切なかった。
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