2004 11/01 21:42
汰介
一見ぱっと見は、何気ない描写なんですけど、
けだものと言う言葉に、何かしら異様な物を感じ取ると、
そこから、色々な技術にしろしかり、見えてくる様な気がします。
(出だしから、当り前の様に描写が始まる、
しかしそれは、全体にとっては細部と思われますが)。
乾いた、と言うのでもないですが、けだものと言う言葉からすると、淡々としている。
私にとって、恐怖感を感じさせないのが、逆に一瞬怖い。
しかし、
>知らないのは
>けだものであること
>そして
>けだものと呼ばれていること
>そして
>けだものという言葉があること
ここで、読む側も実は、
本人も気付かない所でけだものになっているんだよ、と含みを持たせる。
それは、含みを持たせる、と分かった所で逃れられる訳でもなく、
けだものである事を認めた所で、どうにでもなるものでもない。
そう考えると、けだものと言う言葉を使っていながら、
実は癒しの詩なのでは?とも思います。
と言うか、怖いスレだ(笑)。