「 ねじくれ。 」
PULL.







かたいコンクリートの上かかとまで根を下ろし生えるまで生えるまで。

ねじくれ枝を葉を伸ばし月を浴び今日いちにちのこころ吐き出して。

ねじくれ痩せた枝が折れる時きみはきみのいのちの想い知る。

拒絶する岩を抱き葉を振り乱し風に向かって祈る祈れ。


とおく火星の記憶を頼りに実ったこの果実ひとつ囓って、












           了。



短歌 「 ねじくれ。 」 Copyright PULL. 2009-02-28 06:42:11
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