公園の木々は
真っ黒な影を映しだし
セミの鳴き声が
コンクリートに反射する
コンビニまで全員ダッシュ
ラーメン屋から野球中継が漏れてくる
この汗は熱気のせいじゃない
自分でもよく ....
地球テスト
蓄積、蓄積、一気に出した大地の声
竜門山の断層帯で地球がテストする
恐竜時代からずっと活動していたから
知られていないとか
ただ気付いていないとか
....
ありがとう
僕らの朝食
光あふれる幸福な食卓に
小型の爆弾は落ちた
ばらばらになって美しく輝く体を
ひとつひとつ拾い集め
元に戻していく
どちらのものかわからないところは
昔のよう ....
午前中 やるべき事を済ませたなら・・・
軽い昼食と読み止しの本が本棚から取り出され・・・
午後は街に出る
見慣れた商店街
人通りが心もち多いのか
気候が良い分 空気と肌の触れ合いを楽 ....
きみの空に悲しみの雨が降るとき
ぼくは傘になろう
きみの空を晴れにすることは
出来ないかもしれないけれど
せめてきみのそばにいて
雨が止むまで
虹のような
笑顔が戻るまで
少し精神を病んでいるように
いつも 奇抜な化粧をし
当時 流行していた黒尽くめの少女
あたし
ダンサーになる為に上京するけど
あんたの歌が
あたしの住む街でも聴けるかしら
くねく ....
ぼくはそう、
そのまんまでいるから
きみもそう、
そのまんまでいいのさ
そのなみだが
いつか希望に変わって
生きることにつながれば
いいなあと思うんだよ
きみには
....
今日は雨に打たれていたい
雫が胸の傷にしみるけれど
僕の心にへばり付いた泥を落としてくれるなら
我慢しよう
いくつ夜を越えたら
雨粒のような涙が
強さに変るのだろう
いく ....
私は嫌われることも多いのですが
不思議と私が好きな人でした
ビニール傘に落ちる雫を
楽しそうに見て
音を聞いていました
あなたの
一番の理解者
今はどこでどうしているので ....
私待ちきれなかったの
あの頃の情熱はもう私にはないけれど
あの頃のときめきは
今でも私の中に生きているわ
また私の好きな季節がやって来て
あなたと出会った頃を思い出したの
鮮やかな ....
私はそろそろ止みますが
キラリと光る私で
あなたを濡らしてしまいましたね
私と同じ色の涙が
滲んでいます
心がしくしくと泣いているのですね
まだ
頼りない心は
誰ともな ....
○
何処も廃墟ではない、寧ろ、廃墟のなか
で咲き匂う幼い花々の精気を感じている、
この夜に。満ちたり欠けたりを矢継ぎ早 ....
じっとりと
肌が焦れる
東京の夏を
恋しく思う
濃淡のない
一色の空に真っ白な
日本の雲を
恋しく思う
この街の人達は
すぐに暑いと言って
この街の人達は
夜 ....
湿り気を帯びた
黒潮からの風が流れくる
幾分か柔らかさを含んで
太平洋の西のはずれ 日本列島 梅雨
空気が清々しい 今年
寒暖の激しさは何処へ
二酸化炭素の濃度が増えて
肺が ....
優しい人になるのは難しいのに
優しくない人になるのは容易い
眉間に皺寄せて不機嫌そうに言い放てばいい。
優しい人になるのは難しいのに
優しい人のふりをするのは容易い
その顔に ....
色々な人のぬくもり 時に冷たさが
ボクをカタチづくっている
ありがとうを言いたい
ここまで成長できたのも
発芽する種を与えられたから
それはとても幸福なこと
ボクの気持 ....
世界の殆どは
僕の知らないこと
世界の殆どは
僕には理解不可能なこと
だけど
世界の全てを知る必要も
全てを理解する必要もないんだ
世界のほんのひとつまみさえ ....
命が二つあればいいな
他人より先に死にたくないとか
そういうズルい理由じゃなくて
危険な罠から身を呈して
恐ろしい奴に体を張って
君のことを守りたいんだ
もちろん今のま ....
みんなから愛されて
あたししあわせ
けれど本当は
誰かの一番に
愛されたいの
けれど言えません。
彼女には口がないのでした。
そんな彼女は
キティーちゃんなので ....
誕生日というものをくれたひと
新しい湯呑み茶碗を贈った
そういうことかと
電話越しの妹は苦笑していた
本当に贈りたいものは
第二 ではなく 二度目
きっとうなずいているであろう妹は
....
秘密基地を確保したくて
テキトーな名前を書いて申請を出した
球技かなんかと勘違いしたのか
あっさりと申請は通った
かくして我々
「ビスケットボール同好会」は
授業の合間や放課後の
憩 ....
天井から悲しみが飽和したみたいに雨が降ってた
ここはいつも孤独が巣食って、ここに侵入者はこない
雨音だけが響くと誰もいないような気になって
最終的な世界の到達地点がそこに見えたりして
....
海辺に残した
叫び声を抱いて
自分を疑い 受け入れる。
うまく吐き出せないまま
膨らんでいく
重い重い「愛」と言い聞かせ
鎖に近い感覚で。
壊れる前に手を離せるほど
器用 ....
{画像=071202005950.jpg}
それはsora色のシャツ
soraのくうきの燦めきがプリントされている
soraにかざすと青空が拡がるの!
白いくせにsoraが ....
世界があまりにひろいので
大陸のかたちをしたビスケットにして
電子レンジでチンしてやった
ひとつひとつの大陸を
口の中でかみくだいて食べた
僕はまだ日本という国しか知らない
....
瑠璃色 黄昏 ポプラ並木
恋人の時より通じ合う僕ら
同じ時間に生き 同じものをみている
地球を覆う硝子膜が
破れると叫ぶ男がいて
そんな日はきっと
晴れだったに違いない
開いた向日葵の
まぶしいほどのイエロー
世界は今日も
腹立つほどに美しい
体の端が
セーターみた ....
僕はタバコを吸う
煙はどこかへ流れる
夢の中で小さな花を手折った
夢の中では小さな花を吸っていた
甘い香りの先に少しほの苦い味がして
僕は花を「ぺっ」と吐き捨てた
花を捨てた僕 ....
*
トマト畑の夏は
麦藁帽子のひさしの向こう側、
湧き立つ雲と
焼けつく陽射しの中に消えた幻。
雨上がり、塩を片手にかじった果実は、
少し青臭い匂いがした。
*
入道雲と夕立の夏
いつまでも沈 ....
まだ見ぬ
今日の恋人よ
お前は
どれだけ私を愛してくれるだろうか
私は
お前が愛するに足りる
男だろうか
私の話は
お前を退屈させはしないだろうか
私の愛撫は
お前に痛みしか与えな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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