歩いてみようと思ったんだ……
朝、
ドア開けた。
心、まぶしくて。
大げさなことかな?
ほら、街、
眠たい目をしてさ。
い ....
早夏に 散り遅れた雨雲が
スコールよろしくざんざんぶらす
傘の下で
本当は投げ出してずぶ濡れたい
そんな大雨のなかでの抑え易い衝動が
傘の下で
本当は水溜まりで靴を ....
昨日ひろったきれいな小石
たとえば人は
磨かれる前の宝石の原石のようだということ
未完成なままの美しさを知っているから
だからそっとしておいてください
そんな淋しさ
....
落雷
暗転
部屋の中
懐中電灯が見つからない
手探りで
探して
探して
探り当てたのは
君の手のひら
静かだね
星が綺麗だね ....
全人口の5%はそういう人種なんだと コリン・ウィルソンは説いたが ほんとに5%なんだろうか どう考えても50%には達しているような気がする 50%が泣き叫ぶ 50%がわめく 俺の声を聴いてくれ あたし ....
猛吹雪
夏なのに
真っ白け
景色の方?
頭の方?
何も見えない
何も見たくない
頭脳回路をシャットアウト
浮いてる?
そうかもね。
....
目が覚めればキッチン
冷たい床に背を着けて
仰向けの天井を見ていた
天井でゆれる光、あれは
水面
キッチンを満たす液体
懐かしく吸い込んで
天井に(水面に
浮かぶ(ゆれる
花びら ....
昨日と変わらない
おはようのメールが
私の心を惑わせるの
勘違いした心が叫ぶ
私たちはまだ大丈夫だよ
期待して喜んで
嘘で塗り固められた
大きく膨らんだ心の片隅
冷 ....
ふと
君のことを思い描いて
世 界 に気付く。
本当に何気なく
ケータイをいじっている自分が
やっぱり空っぽで
どこか、
足りなくて
それらを埋めるためだけに
うず高く積んだ ....
ポータブル
OR
トイレット
??
う〜ん・・・・・・
う〜ん・・・
トイレ!!
三年ぶりに
セルフ ウンチョス
の、
意思表示
脱オムツ宣言
光の
脱オ ....
同じ場所に立つことも許されずに
思うだけの時間
声は届くはずもなく
微かに 指先をかすめる
ぬくもりを たよりに
苦しくても 悲しくても
乗り越えられるだけ ....
なにもない部屋の中で
ぼくがひとつ
転がっている
さっきまでふたつだったのに
いまはひとつになった
夏の夜は蒸し暑い
指の間にも汗かいて
まぶたのまわりもしっとりしてて
ひざの裏が ....
(1)
明日と言う日の訪れを恐れるときがある
気を紛らわすことさえままならず
早々に床についたとしても
考えるのは埒のあかないことばかりで
苦し紛れの寝返りを打てば
人の気も知らず目覚 ....
何も知りません
呟きかけた息が
黙ってしまいます
言えない言葉が溢れて
濁った言葉を清めます
憎んではいません
笑い声は高らかに
風という生き方になります
命はいつでも
....
満月の夜は眠れないの
ううん眩しいからとかではなくて
満月の夜は眠れないの
どうしようもなく心臓が跳ねるから
満月の夜に
眠れないのが
あたし一人であるのなら
ええそれはしよ ....
睡眠、不足
よだれ、たれ
たまらない、ポチ公
部屋、片隅
凍る水蜜桃、嗅ぐ
月兎模様、紅色暖簾
ハサミ、刻まれ
切り絵、描かれ
暖簾、風穴
埋めてけ、隙間
切り子細工
音高く、風 ....
手のひらが薄く重なる波紋から沈黙を知悉すると夜だった
前進には時間がかかり
余計なものはすべて困惑した埃にかわった
焼けた手紙の匂いをかいで
あたたかさが口角をしめらせた
とおくの発光は ....
波の匂いがする。
まぼろしはわたしをさらうことはしない。
やさしさという風が、角のコンビニエンスストアに入っていった。思わず後を追う。ああ、ここにはいつも、誰かがいる。自動ドア ....
大海原
ただ海だけが広がる海に
降り注ぐ日差し
何処から渡ってきたのか風
今ここで
生まれたものか風
まどろんで
飛沫
ふと舞い上がってしまう
水蒸気たち
塩粒たち
....
細長い一日の側面には
たくさんの出窓が一列に並んでいた
窓枠には下手な絵が嵌め込まれていたから
僕は脇目もふらず
いったりきたりするしかなかった
細長い一日の両端には
それぞれにひ ....
おれの妻には
感心する
女の共通なんだけど
純粋なんだね
演技なんて
全然ない
嫌いと好きが
はっきりして
俺のこともぼろくそに
言うが
時にはめっぽう
褒めてくれる
計算もな ....
女の子の水着のパンツを
全部ハサミでちょん切りたい
そしたら本当の夏が来る
泳がず浸かる今の僕は
頬のゆるみが止まらない
無駄に駅の階段に座る
汗ばかりが噴き出るけど
ちょっと斜 ....
下書きの段階ではまだ消せます
道が曲がっても
顔が歪んでも
納得がいかなければ
まだ消せます
色をつけてみました
青空のつもりが間違えて
黒い色をのせてしまいました
....
生きるために
命をいただく とは
こういうことか
無心で
はらぼての小魚に食らいつく
わが子の風景を眺めながら
しみじみ 思った
愛をもとめてるの?
憎悪に染まってゆく白い羽を
何も出来ずに唯見つめる僕
醜い人間の波に呑まれた
少女を救い上げる手はもうない
愛をこばんでるの?
まだわずかに ....
誰かが死んだんじゃなくて
誰かが死んだんじゃなくて
構いだす 風
誰かが死んだんじゃなくて
誰かが死んだんじゃなくて
誰かが死んだんじゃなくて
構いだす 添う風
誰かが死んだんじ ....
ああ 悲しくも
プラスドライバーで マイナスネジは回らない
どんなに冷たくされたとしても
きっと何時かは回ってくれる
どんなに首をかしげていても
きっと笑って回ってくれる
....
夏という季節は
ひとつの国のようなものだ
無慈悲な王が支配する灼熱の国だ
蝉の声が轟きはじめると
おまえたちはまるで
夏という国に力ずくで連れて来られた
哀れな奴隷のようになる
....
{引用=
さびしがりやのきみには
花をあげよう
はにかむ顔が
ぼくはすきで
ちょっとやそっとじゃ
きらいにならないよ
だいじょうぶだと
言いきれるのは
勇気とか そんなの ....
ドッグフードをなめつくし
ジャーキーを食べつくし
きたる時代の波
ガソリンの高騰
雷がとどろき
雨がどしゃ降りだ
停電し
風が窓を叩く
わたつみが怒り
船をのむ
教会に雷が ....
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