表面張力にゆれる
視界に
夏の 影が
すうと足元から伸びて
あなたにもあるのだろう
この証は
重なり 離れることしか
できないと
叩きつけるよう 、に
平面的な世界で
とりとめもない海に落ちて
塩酸の刺激を浴びて
それでもいいとおもった
あなたの右の瞳に残っているはずの
硝子のかけらが今も痛いので
海岸線に伸びるガードレールに供えたあ ....
わたしのバッグは黒色で
いつもぷくっと膨らんで
それで非常に重たいです
いつも利き手で持つ為か
右腕だけがだらりと伸びて
地面に付くほどになりました
バッグを持っていないと均衡が取 ....
田舎に来た
星空が綺麗だ
何でこんなに違うのか
数が全く違う
私は変わった。
ハンゴウで飯を炊き
魚を焼く
虫たちの声
花火をする
線香花火を〆にして
水をかけ
来年も来 ....
あたしは
君に
『あたし』という存在に
気付いていてほしかった
そう
いつまでも途切れない
音のように
{ルビ雑音=メロディ}のように
アセチルコリンが足りなかった。
君に心はない、とお前は宣告される
君は脳にも血が足りない
焦ったお前は青ざめる。
蛇を殺して血を飲むべきだと考えた。
だけど飲む気がしなかった
....
この星に来た事が
あなたの罪になるように
のんびりあなたに食いつくわのんびり
大きく息を吸い込んで 深く澱もうと焼ける
深く水海で乱されて 私は人にまもられている
身体から血が流 ....
黄昏に雨のタンクを
抱えた雷様は
うなだれた朝顔に
でかい杓で
冷えた御馳走を
空を蹴散らし
どかどかと
太い腕に
太い足
毛むくじゃらの ....
車に轢かれた「ただいま」があった
この持ち主はきっと
今頃帰る家がわからなくて
公園のベンチに体育座りしているのだろう
蒸し暑いこの季節になると
「ただいま」がそこいらで車に轢かれて ....
微かな音だけになって
宇宙に放り込まれたみたいに
地上の星屑が
夜を点滅させる
(七色の輝きの物語りを
伺うことはない)
ただ
静かに
....
電線を流れる夕焼け
僕の身体には巡って来ない
風を起こす君
私の髪がなびく
駆け抜けるのは一瞬
奪い取ったのはもうずっと
アスファルト
誘う
アスファルト
瞬く
水銀灯に照らされて
ちかりちかり
ちかりちかり
星座を忘れた
空の為
空を仰げぬ
者の為
何度も
何度 ....
ひとつの温度に
肌全部が包まれる
水の中は
ひとときだけ僕の存在を許し
水の中は
ひとときだけ解放を許し
ひとつの重力に
肌全部が ....
果敢なき 水水しき 光る烏に
問いも 聞こえもしない
詩が話す 手に持つ 此の色が
とっても怖いわ
楽に笑ってよ いつまでも 遠く
歯に食い込んだ 貴方の肉に
雲を ....
身を落とし損ねた夜、水鳥の羽音が耳の奥から離れず
底見えぬセーヌ川のほとり
水草を揺らさないように息を止めていた
また、赤子が腹を蹴った
季節外れなベンチに一つ影落とし、風の遠鳴 ....
最近、我が家ではトラを飼う話が続いている
母さんはもうはしゃいじゃって
名前はなんにしようかしらって
スーパーのチラシの裏に訳の分からない名前
いっぱい書いてる
父さんは麻酔 ....
マーブルチョコの飛び石で家まで誘おう
ホワイトチョコを塗ったウエハースの綺麗な外壁
屋根はチョコクッキー
煙突にはコロンを使おう
支える柱はなんと言ってもポッキーだね
時々プリッツやトッポな ....
手元にある一枚の写真
空はモノクロ、
下のほうはほとんど黄色
真ん中を女の子が何気ない顔で走ってる
赤毛のアンみたいな格好で
麦わら帽子に
色のうすい髪
一枚のエプロンみ ....
バカ専用捕獲船。
バカアンテナがピーンと立つ
ビビビビビビビビーーーー!!
あっ!バカが捕まった!!
あ!タコもついてるっ!
…はるか後方にアホも。
バカは ....
真っ白い日向を
ひとひらの
アオスジアゲハが舞う
それは飛ぶ、というより
風に弄ばれ抗うようで
わたしの傍らを掠めたとき
小さく悲鳴が聞こえた
真夏を彩るカンナの朱や
豆の葉の ....
もがいている結果が
生きていくのと反対のことになり
白黒の写真にしか写らなくなる
道を狭めようとするなど
やはり愚かだ
何本も持とうとする者に
盗られたとなっても
しがみついて離さな ....
祈ること
生きる支えになる
軸
道路をわたった向いのコンビニの怠惰な
額の奥にひかりがともってる
「今とてもしあわせだよ」
何度もこの台詞を繰り返す
高速道路の壁を国産車が
ぶち抜いていく
アンデッドなボディーとソー ....
その夜
確率論だとか
誰それがとても悲しむとか
そういうくだらない
なんでもない
ことでしか
君を止められなかった
僕だったらそのまま
飛び降りていたと思うから
君は本当に情が深いね ....
もともとは別個の存在であるはずの人間と呼ばれる生物が、何の前兆も無くあたかも一つの物体であるかのように密接に結び付くことがる。学者の中にはこれを「恋」と名付ける者もいるが、いささか短絡的で限定的であ ....
海の匂いって何にも似ていなくて特別
波の音って何にも似ていなくて特別
そんな特別な海に
会いに行くだけで
何か一仕事終えたなって気がする
海に行くって
コンサート会場に行くようなも ....
四角を五つ
縦と 横に
親指の爪の 先の 白いとこと
同じ位の光を
組まれた木の下に灯す
不思議と貴方は私を思い出す
あーこわいこわい
ピエロのすっぴん
やはりあなたもあの類
私はただ赤い風船が欲しかっただけ
私はただ笑いたかっただけ
あなたなんか欲しくない
今のあなたじゃ笑えない
●●●なんか ....
おひさま くるみて あめ玉 コロゲテ 鍾乳洞
そっとブルーシート
どこでだって
ミラーボールは
みなのもの
もういいかいまだだよ
ひえ あわ むぎ こめ
まかないで たべた
ヘ ....
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