缶。
けりっ☆
コロコロ
ころころ
ゴロゴロ
ごろごろ
…
カランっ☆
君の、いろ
僕の、いろ
貴方の、いろ
私の、いろ
いろんな、いろ
重なる
溶けあう
すてきな、いろ
銃声が鳴り響いたもんだから
運動会でも始まったのかと思い
颯爽とクラウチングスタートを決めたんだ
だけど走ってきたのは兵隊さんで
銃口をこちらに向けるもんだから
慌てて草群に逃 ....
暗がりに線の生きものがいて
音を切る円を描きながら
向かいあい 抱きあい
離れてゆく
陽の鱗が
じっとしている
割れてはそそぎ
鏡を反す
水音に挟ま ....
乱れたシーツに
打ち上げられたのは
僕だけだった
散らばった鱗を
キレイに片付けた君は
もうコーヒーを香らせている
カーテンから漏れてくる
光の海蛇を蹴飛ばしながら ....
待ってる間に熟成された葡萄酒
底無しのglassに注ぐ
私の葡萄酒が零れちゃう
眠れぬ夜を越えて
透り過ぎる
まだ知らなかった場所が
あるような ....
私はお菊人形
白い面(おもて)に紅をさした唇
長い髪を粋に結い上げ
ハイカラな着物をまとった人形
自分で動くことはできず
いつでもご主人さまの
....
経験値が足りない
敵を倒せない
経験値が足りない
呪文を唱えられない
経験値が足りない
宝箱が開かない
経験値が足りない
海を渡れない
経験値が足りない
あなたを守れない
....
夏が
色をうしなって
いきます
羽衣を着た
あの人が
人であった頃
眩しく
消えていきました
白く輝く
光のまま
焼き尽くされて
まだ
ここにいます
汗をかいたので
洗濯して
ベランダに干す
ここは海が近いから
命の
匂いがする
書店で本を開いても
どれも白紙なので
選択は
できなかった
もう
言葉などいらな ....
音楽と詩とその他すべてを愛する人達へ
君達の未来は暗いかもしれない
音楽はすでにくだらない
産業ロックラップもどきに踏躙され
詩はすでにエンタメ小説へ取り込まれた
けれどもきみと
ぼくが生 ....
一度きり
いくつでも
そうして世の中が奮いにかかる
掴み取ったのはいくら?
起きてみたら夢だった
起きてみたら夢だった?
当たり前のことじゃないか
善い仕事
悪いひよこ ....
過ぎてみれば早い事
今は兎に角長いけど・・・。
歩き疲れて一休み
そんな疲れてないはずなのに
気持ちばかりが急いていた
目を閉じたら
そこには夜がまっている
また閉 ....
登ったら下る
人はずっとてっぺんにはいられない
それでも人は登ってく
そこに山があるのだから
気持ちも一緒
高ぶったら今度は落ちる
落ちたら今度は上を見上げる
そこ ....
今日から明日明後日へ
先は長く途方もない
不安だけが襲い掛かる
僕らは今しか見えないから
恐怖し逃げたくなる
逃げない人は悩んでる
答えなんか見えなくて
導き出せも ....
感覚
時が経つと薄れゆくもの
片目を閉じて過去を取り出そうと
点滅する記憶に合図を送る
庭に咲く朝顔を摘み
瓶に入れる
反射する青い光
色水を作り
窓際に並べて置いておく
部屋中が夏色に染まり
いつのまにか
私にさえも夏が宿る
どうしょうもなく渇いてしまえば
身軽になるものだというように
からから笑いながら波打ち際の
空き缶の口元を叩く
浜辺の砂
※
昨日までわたくしは海の中におりました
かつては地 ....
私と一緒に生涯を共にする貴方よ
あなたを愛する欲望が寝る前に激動の猛りとなって私を震えたす
ちぎり、だ。
結婚式で神に誓う必要がない揺るがない愛でてを繋いで生きていこう
今も未来も貴方と共に変 ....
何も終わらない
明日はつづいていく
あたしが目を閉じても
ありきたりな
表現しか出来ない
それでも何も生まれない
それでも何も消えない
だからあたしの瞼は
塞がれた ....
予定地
なにかの
駐車場の?
マンションの?
銀行の?
予定地……
夜 予定地に
電気が光を落とす
朝 予定地に
....
舞えよ振袖 振袖よ舞え
舞わねば紅蓮に焼きまする
三畳の座敷牢で狂女は歌い踊る。
小女が運んできた膳は手つかず。
ただひたすらに歌い踊る。
母の嘆きも父の憤りも知らず。
寝食も知らず。 ....
お縄にかけられた女の姿を思いだし
娘は静かに下唇を吸った。
宿下がりのたびにあのおぐしを勝山に結うたはわたし。
江島どの、
かほどにあの男が愛おしうござりましたか。
さればわたしも。
....
地に伏していた。身体の自由が効かない。目を開けると、そばに灰色の蛾の死骸が見えた。風でうすい翅がゆらめいている。翅の鱗粉がかすかに光る。蛾の数本の細い脚が、宙をつかみ損ねていた。顔をずらし視線を先に ....
ずっと忘れていた気がする
夏は何より朱いこと
日差しがこんなに眩しいから
かざした手中に映る疾走
『朱夏』
海の音が聞こえてくるのは
遠い遠い昔の記憶
彼方の空に見えるのは
旋 ....
誰一人見向きもせず
枯れた井戸のように忘れ去られ
声を上げることすら忘れたのなら
私が静かに側にいよう
背と背を合わせて
手を握り
あなたがここにいるこ ....
かわらぬひがよどむ
みずのそこへ
ふかく
しずむ
なくこえも
わらうこえも
もとめるこえさえも
とどかないほどふかくしずむ
ただおわらないいのちのしるし ....
やりたい事が沢山ありすぎて
命が一つじゃとても足りないよ
だけど百万回人生を生きたら
途中で飽きてしまうんだろうな
道行く人々は無表情で
心の内を曝け出すことはない
上辺を ....
小銭をじゃらじゃらさせてる
オジサンは
時代は買えないが
切符は買える
路線図に目を凝らしてる
オジサンは
時代には乗れないが
電車には乗れる
ホームの端で背中を丸める
....
そっと抱きしめてよ
あんまり強く抱かれると
心がジンジン痛いから
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