[116]ハァモニィベル[2024 04/01 20:11]
そうして、やがては、《詩》そのものが崩壊していくでしょう。


もっとも、熊さんの詩や、八っつぁんの詩、だってあるはずだ、と何となく思えそうですが、
それは、ロンパオーの存在みたいに、ただの大衆の錯覚にすぎないでしょう。

例えば、映画「男はつらいよ」は、ある意味、寅さんの詩だと言えそうです。それには人間の笑いと感動があるよ、と。
しかし、あの作品の脚本を書いたのは寅さんじゃありませんからね。作者が《寅さんの詩》として造形したのであって。

映画と詩は違う、と言うなら、山之口獏の詩作品 を挙げましょう。作者の奥にある精神は、決して、熊さんや八っつぁんではありませんよ。

もっとずっと、哀しいほどの高貴な心が、その奥に生きてる詩人なんじゃないでしょうか。

(終)
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