[425]ハァモニィベル[2017 07/13 04:02]
後は、(なぜだろう)

見直すたびに それが 大きくなってるように感じた。
白かった猫は
邪悪になりかけたことも忘れて
その塔の美しい憂鬱を、緑色の瞳で見つめずにおれなかった。

塔には文字が、
薄っすらと彫られていた


 《未読の塔は此処にある》


白い猫も、その周りの景色も 
 いつしか もう
すべてが、朝に覆われていた。






『未読の塔』 




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