[425]
ハァモニィベル
[2017 07/13 04:02]
☆
後は、(なぜだろう)
見直すたびに それが 大きくなってるように感じた。
白かった猫は
邪悪になりかけたことも忘れて
その塔の美しい憂鬱を、緑色の瞳で見つめずにおれなかった。
塔には文字が、
薄っすらと彫られていた
《未読の塔は此処にある》
白い猫も、その周りの景色も
いつしか もう
すべてが、朝に覆われていた。
『未読の塔』
*
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