[124]松岡宮[2006 10/22 23:18]★2
穣たる鉄道詩たちです。紹介されている詩のバランスが素晴らしく、鉄道の魅力とともに、詩の魅力も感じられる素晴らしい本です。

 が、なによりこの本を特徴づけているのは、紹介者きむらけん氏の、なかば思いこみにも似た(?)詩の世界への入りこみかたです。

 わたしは鉄道員が好きなので、鉄道員が出てくる章を例にあげます。木下夕爾「晩夏」の紹介です。

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 晩夏


 停車場のプラットホームに
 南瓜の蔓が葡いのぼる

 閉ざされた花の扉(と)のすきまから
 てんとう虫が外を見ている

 軽便車が来た
 誰
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