作者からのコメント
作者所感の要望を頂き、筆を取る。(ありがとう)
僕はベランダで、ハーブを育てている。
水遣りは、対・灼熱の炎、負け戦。
気を休めると、プランターは砂漠になる。
そんなある日、アブラゼミの死骸が床に転がっていた。
陽に焼かれ、茶色も手伝って、羽も、身体も、
モルタルのフライパンでいられ、カラカラ乾燥していた。
秋が恋しい、過ぎてしまうのは悲しい。
空っぽのカキ氷の器みたいに。
大人から、子供まで、幅広い人々が共通して抱く夏を散りばめた。
映像の連続だけでは纏まりに欠ける。
「さくさく」。
触覚を共通の主題に置き、統制した。
名指しの返答、初めての。
Yockさんに、見抜かれてしまったらしい。
この詩は、フレームワーク。
パズルの絵柄と入れ物を変えても、塊になる。
過去、同氏の
「詩作についての警鐘みたいなもの」
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=43314
のコメントで触れた、人間の死に対する異常な清潔性を、靴底で消えるセミに警告させてみた。
Sixさんの見方、新鮮で驚き。
エロスを意識しなかったから。
(僕の願望が、気付かず滲みでていたのかな)
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