ポイントなしのコメント
[室町 礼]
「詩」を論じることは、結局のところ、私たちが 「人間としてどう生きるか」を論じることと切り 離せないわけですが、投稿者さまが「詩の衰退」 というとき、それは当然「詩」の衰退ではなく今 の「人間の衰退」なわけです。 そうすると「詩」は「移動」したのではなく「転 位」したというほうが正しいような気がします。 ではどういうふうに「転位」したのかというと切 実な自己表出=詩的表現から、通俗的でわかりや すいジャーナルな言葉に自己を解消していったと いうことが現実なのではないでしょうか。 つまり投稿者さまが仰っているような「詩の移動」 について半世紀ほど前に吉本隆明が問題提起しそ れを『転位のための十篇』という詩で表現してい るのですが、問題提起の視点と方向性がほぼ真逆 という事態になっています。 その真逆を生じさせた原因こそが詩に対する姿勢 の違いにあったのじゃないかとわたしには思われ ます。 投稿者様がおっしゃられるようなところに現代の 抑圧された意識が一時的な抑圧を解消したところ で、それは一時的な対症療法でしかなく、ほんと うの自己意識の解放=詩のことばにはなってなく て、永久に自己を失って墜落していくことになり はしないかと憂慮しますが、まあ、それは一変わ り者の憂慮にすぎないのかもしれませんけどね。 ---2025/12/26 14:27追記---
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