ポイントのコメント
[カスラ]
道は橋によって繋がれる。それは同時に心の橋をかけることでもある。 我が子を秀吉の小田原城攻めで失った堀尾金助の母が、その供養に橋を寄進したことがある。その尾張にある裁断橋の擬宝珠の銘文には「てんしやう十八年二月十八日にをだはらへの御ちんはりをきん助と申す十八になりたる子をたたせてより又ふためとも見さるかなしさのあまりに /いまこの橋をかける母の身にはらくるいともなり/そくしんじょうぶつし給へ…」 かくして「道」は橋によって繋がれ、塔により見守られ、思索者によって観照され、そこで修羅が生きられ…。すばらしい作品読ませていただきました。 ※たとえ最後の橋が焼け落ちたとしても、その約束の場所へ…。
戻る
編集