ポイントのコメント
[恋月 ぴの]
夏のキーワード「アサガオ、縁側、カキ氷、アブラ蝉」にくらべて秋の気配は「ヒグラシ」とベクトルはまだ夏に向っているようです。 そんな気分で秋を触覚で探ってみた。そんな詩に感じました。 独立した3連をブロックのように重ね、くるりと廻すと各連の終わりが「さくさく しない」もしくは「さくさく する」と表情が現れる感じです。たとえて言うなら「笑った顔」と「怒った顔」がブロックを廻すと交互に現れる。たとえが悪いかもしれませんが、そんな感じの不思議な詩です。 鳴きつかれたアブラ蝉って、蹴飛ばしてみないと死んでるのか、死んでないのか不確かですよね。不確かな死を蹴ってみる。まるで死そのものが不確かな存在でありそうな感覚に捕らわれてしまうようで。 (追伸) 死に対する清潔性:またまた豚飼いの歌を引き摺るようですが、 豚はかわいそうでも、豚肉は食べちゃう。ニワトリを絞める 現場は見たくないけど、チキンなら大好き。死に直面する機会 がどんどん減っている今だから(時代という言葉は取り合えず 避けたいですねえ)死に対する恐怖感が薄らいだゆえの清潔感 だとYockは理解します。
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