ポイントのコメント
[菊西 夕座]
---2025/12/28 12:53追記--- これはどこか痴呆症の仲睦まじい老夫婦の道行きを感じさせますが、野良犬やトゥクトゥクや乾いた風が似合う貧しい東南アジアの路地が一本延びているようでして、身勝手な願望ではありますが、そのような粗末でありながらもどこか懐かしく味わいのある風景がいつまでも残っていてほしいと思わせました。 白濁した眼の犬はどこか狛犬を感じさせますし、かつて統治した者の銅像は歴史的な権力を感じさせますので、寺院や博物館を巡っているような印象もあり、それが観光的なのどかさと庶民的な付き合いやすさを抱かせ、ありふれた老夫婦の春風のごとくやわらかにほどけゆく記憶と、いつまでも粗末なままひっそりと取り残されている路地に、いっそうの哀愁を帯びさせているように思われました。 全体の配置が素晴らしいのですが >かつて統治した者の銅像以外 >ここに吹く風には >遠い春の気配がしていた 特にこのあたりが秀でていると思いました。トゥクトゥクの通り抜けとともに、人物、場面、風景、時間に奥行きを与えているのだと思います。 ---2025/12/28 13:15追記---
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