ポイントのコメント
[大町綾音]
秋葉竹さんの詩を全て読んできたわけではないですが、こんな感じの「遠い懐かしさ」が表されている詩って、珍しくなかったでしたっけ? とくに「あすなろ」という言葉、タイトルが「教室」ですから子供時代の愛や悲しみがテーマになっていることは疑いがないのですが、それは上手く現代詩的に処理されている。そのなかで、この「あすなろ」という言葉については、井上靖にも「あすなろ物語」という小説があるように、どこか定式化された少年時代少女時代を表現しているように感じます。そこに作者と対象、作者と思い出という、時間の二重性のようなものを個人的にはかんじるのですが……
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