ポイントのコメント
[komasen333]
間近にちらつく死を情感豊かに捉える当事者の眼差し。流れるままの独白と語りかけるような丁寧語が交差し、生と死両方の重みにゆれる心を表しているようです。 「またクスリを26錠飲んでしまいました」 「所持金150円だし 冷蔵庫はからっぽだし」 という数字がリアルで、ただ単に死にもたれようとしているのではなく、死とはまた違う重みを含んだ、辛い苦しい生の厳しさが伝わってくる。死と生の狭間で揺れながらも、生の喜びや楽しみをしっかりと踏まえた人の決意表明に思えました。
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