道を間違えないで/Tsu-Yo
 
朱夏を流しに
秩父の渓流へと向かう
蛇行しながら伸びていく
山間の道に
カーナビは沈黙する
助手席では赤い女が
道を間違えないでね
と声をあげて笑っている
いったい
何処に行けというのだ
この薄暗い一本道で
君は何処へ
行こうとしたのだ
 グループ"彼岸"
   Point(2)