恐るべき残照 ☆/atsuchan69
 
もなく、ただ
全自動式洗濯機のなかで 今日も
昼下がりのショーツに付着した
元気なオイラ おりものと一緒に ぐるぐるまわり
いつも カルキ臭い 透明な声 叫んでいる、

カラ出張、お土産はいつも 551の、豚まん
叫びとささやき  愛のさすらい 夏の夜は三たび微笑む

大いなる罪のなかの
ここちよい充実 移り香。 この街をすぎて
眼の前の 信号 暗号
Kさん / Yさん / 行きずりの誰か
そしてじいちゃんに ばあちゃん オイラ&ハーレー・クイン
そうだ 彼処の家で 平凡なる家庭で
スタバで イオンで 本屋 歯医者 リッツ、ヒルトン
生きている 眼の前の ことば  
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