テクノロジーが詩人を欲情させる。/ななひと
 
方読者が雑誌を買ってくれるからである。地方の熱心な投稿者は、そうした投稿を通じて、いつしか複数の読者から認知され、その中の飛び抜けたものが、「作家」として影響力を持つようになる。
そういうわけで、投稿者を「欲情」させ、投稿意欲をかき立てる根底にあるのは、実はテクノロジーなのである。
今後どのようなテクノロジーが現れるかは全くわからない。しかし必ず現れる。今の我々にそれがどのようなものであるのかわからないのは、それが我々の想像力を超えているからである。しかしひとたび現れると、それはまた新しい欲望の喚起装置として読者を創作に駆り立てることになるだろう。そのことを少し自覚しているのとしていないのでは大きな違いがある、ような気がする。
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