創書日和「塩」 しょっぱい/ゆうと
 


きみはマドレーヌを口に運びながらなにかを言いかけたんだけどやめた
それなら、とぼくは重い腰を上げたくさんの角砂糖を捨てた
その赤い痛みも青い痛みもぼくは知っている、ようで知らない嘘


(むらさき、内出血!)


飛び散ったスパークリングはノンアルコールなのでぼくはまだ未成年だった
ワールド、生まれては死んでいくきみの子宮はいくつもの宇宙を抱えて
きたないきたなくないきれいってそれなにがちがうの何味なの?


(じゃくにくきょうしょく、カニバリズム!)


べつにぼく
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