塩/虹村 凌
また来るんだ俺が
別に狂っちゃいねぇんだ
だって全部説明出来るから
説明出来なくなった瞬間に俺を気違い扱いしてくれていい
その瞬間まで側で何もしないでいてくれないか
死ぬまでに一度添い寝をしようと言う詩をかいたら
二年前くらいに実現しちゃったので俺はそろそろ死ぬかもしれない
お前がポイントを入れた詩がどれわからない
結局俺はお前とお前しか愛して無かった事しかわからない
寒い
盛り塩を蹴飛ばして部屋に入っても
部屋を出る時には元に戻ってる
俺に似たツラの馬が塩を舐めてる
馬の上から俺が俺を眺めてる
布団の中に戻ってうずくまる
俺は狂っちゃいない
狂いたくもない
絶望したくもないし
もう眠りたくもない
俺の側に来て何もしないでいてくれないか
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