荒川洋治を読んでみる(八) 『北京発包頭経由蘭州行き』/角田寿星
しまして、「草方格」というものがありまして、砂防に絶大な絶大な効果があり、中国が世界に誇る技術だそうです。といっても仕組みは簡単。約1メートル四方の正方形の辺の部分に、麦藁を埋めて、少しだけ地面を盛り上げる。んで、その麦藁のとこから草が生えてくるらしいんですね。それを道路や線路沿いにずーーっと敷きつめていくと、それだけで道路や線路に砂が流れてくるのを防げるそうです。
…いや、詩とはまったく関係ありませんが。
「梅の民族をのりつぐ旅。」とあります。梅は中国の四川あたりが原産だそうです。日本人にも馴染みが深いのでついつい見落としがちですが、漢民族が梅の本場。金瓶梅とかもあるしね。朝鮮民族も梅は
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