私たちの日々の行動をまさに導いているのは、絶えず動いている感情そのものよりも、それらの感情が付着する不変のイメージだということである。朝、いつも起きることになっている時刻に時が打たれると、私はその印象を、プラトンの表現を借りて言えば、〈心の全体と一緒に〉、受け取るかもしれない[『国家』第七巻]。その印象が私の心を占めている諸印象の混然たる塊りの中に溶け [次のページ] 前 次 グループ"『世界の詩論』(青土社)を読む" 編 削 Point(8)