ノート(45Y,12・28)/木立 悟
 







木の葉の奥の
窓の灯
到かない地を告げる


ひとり と
つぶやくもののなかの
ひとり


響き
光の洞
青 散り積もる


水を這い
背を押され
沈む陽


白さ 冷たさ
混じり 灰となる
ひとつ 冷たさ


焼け焦げる
あなたに至らぬ黄色
焼きつける


空に熱い
指に遠い
見えない交換


赤い花の地に起ち
過去を見る
見たこともない 現在を見る


違う という声
脇腹が痛む
道に降る空


冬の
冬の
光の先を歩む



















   グループ"ノート"
   Point(1)