ノート(焦土 ささやき)/
木立 悟
だからだからこそけだものは
道にひとつずつ 光を置く
熱を聴き
闇をゆくもの
飛べぬ鳥の羽
離れ 歩む羽
白と黒の指
紅いあやとり
ここにはいない
寝顔をつくる
針と文字のある糸電話
くすぶる土に生えつづけ
かざぐるま なおかざぐるま
遠いひとつにささやきつづける
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