ノート(夜と鴉)/木立 悟
 




余計に見るからだめなのだ
だから
動けなくなってしまうのだ
考えるからだめなのだ
だから
帰れなくなってしまうのだ
すべてが既に
おまえより暗い
人が作った柱の上で
凍え死ぬのが嫌ならば
吹雪となって朝へ飛べ
吹雪となって朝へ飛べ






















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