批評祭参加作品■「 そやから何で阿呆やねんやろとツッコミ待ちで考えてみる。 」/PULL.
渡邉恒雄」通称「ナベツネ」には遠く及ばない。
「ナベツネ」の阿呆は昭和の闇が産んだ(「ナベツネ」自身は大正生まれ)禍々しいまでの阿呆、なのである。そうでなければあの「たかが選手が。」発言など、できようはずもない。あの発言は…いや、あの発言こそが、大正生まれの滅び逝く旧世代の阿呆の権化「ナベツネ」が、九十年代の半ばから急激に精力を伸ばしはじめた次世代のなまっちょろい阿呆へと送る、辞世の「激」なのである。かつて就職活動で唯一落ちた中央公論社を買収しそこから「渡邉恒雄回顧録」などというトンデモ本を出版できるツラの皮の厚さとクソしついこい読売新聞の勧誘員のような執念深さがなければ到底発することもできな
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