【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
 
居なかったじゃないか、ハミルは の、か、ハのつながりの、凄さです。引き摺り回しです。回されてハミルは何を叫ぶか「負けるな、まけるな」です。二回目はひらがな。この表記のすごさです。そうだよね、二回目はひらがなだよね、としか言えないじゃないか。そのリアルタイム性です。書き手=ナレーターへの同時的共感です。だから推敲の風景を事実としてはともかく読み手は見てないし、これはその場で書かれたものだと「愛すへき」をみながらわたしは思うわけですが。それなのにハミルの声は恐らく届かなかったでしょう(だれが推測)で、ですがって逆接ですてきな「こてんぱん」来たよって思ったら、この詩のクライマックスのセリフ「エイ・ヤー!
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   グループ"フレージストのための音楽"
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