【批評祭遅刻作品】殺し、やわらかい雨の中で(山茶花オクリ讃1)/渡邉建志
けの附き合いです。
ここを読むたびに、やはりはっと、作者とわたしは同時間にいるのではないかと思ってしまうのです。「けしてムスカの愛すへき音楽というわけではありません。盗聴音のカモフラージュに間に合ったという、それだけの附き合いです。」それだけの附き合いです、という不思議な言葉であったり、ここでしか見たことのないパシヴィテというCDアルバムの不思議な響き、この詩のことをぼくはパシヴィテと覚えているのです。そしてなによりも「愛すへき」というここだけしかない濁点落としの表記。詩人のなかで音がそう打たせたのか、かな打ちをされていたのか、わたしは2000年ごろといえば連想的に
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