多義性のデザイン(アスパラガスさん讃3)/渡邉建志
 
のひとつ。)
「手をつけて」と、ここでも「て」のリズム。
ニワトリに手をつけて、って、まるで女の子に手をつけるみたいな言い方。浮気的な。
きみを置き去りにしてニワトリに手をつけてって。しかもニワトリ死んでるのに。
で。これだけの悪行をした上で、彼女は、


氷の上に出てきた
きみのガールフレンド


彼女は、氷の上に「出てきた」。この出てきた感!
この、チャールズ・М・シュルツ的出てきた感!
そして「ぼく」は、おそらく友人たる「きみ」のために彼女の悪行を責めていたはずが、


その唇の健康さに
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