未明、みえないまま/渡邉建志
いそのパッセが何者であっても。この中にある人かもしれない。でも、それが明示されていなくてうれしい。この詩の中にあるパッセ的なパッセを見つけて、その日のパッセにすればいいし、明日違ってもいい。
ずっと、息をきるように、話しかけてくれている、その息の白さだとか、その必死さだとか、その向こうには明らかに、「光のつぶて」があって。美しさに、打ち抜かれて。そして、ほんとうに。「振り返って/雪解けだねって」言われたいと思う。ほんとうに。心から。
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