■批評祭参加作品■ Poor little Joan!または視点についての雑感/佐々宝砂
 
い時書いた詩から快感を読み取り、幸せな詩から絶望をくみ取り、そして、かなり、いやになる(笑)。私ってなんて大嘘つきなのかしらと思ったり、私って何にも見えてない、と思ったりする。でもまあいいや、これ過去作だしぃ、私今んとこ幸せだしぃ、と呟いて、私は再びおぼろげな虚しい幸福のなかに戻る。

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ボヴァリー夫人は私だ、とフローベールは言った。

私は思う、哀れなジョーンは、私だ。


2007.1.4.
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