【由紀子】/穢土
 
だ、テーブル挟んだときのおま
え、談笑に花咲かせるおまえ、はちきれんばかりの笑顔、呆けと突っ込みのおまえ、嗚呼、おまえ

おまえ
 おまえ
  おまえは輝いている
光が強ければ強いほど おまえの後背には五光が輝き
眩しすぎる光に眼を細めながら おまえを探す

キラリとした眼差し
大地を転がす脚線美
ゆるやかな動きで魅了する指先
発する前から雄弁な美口

嗚呼、美は罪だ。死罪だ

俺は光に吸い寄せられる蛾のように
最後には張り殺されてしまう
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